セラピストが避けがちな統計学/統計手法

植竹駿一

第7回 統計手法の種類と分類

長くなりましたが、ようやく統計手法の種類のお話です!

世界にはいろいろな統計の手法があり、役割や機能により統計をかける方法が異なります。

今回は、どういった時にそれを使い分けるのかについての解説です。

まずは、世界的に有名な雑誌The New England Journal of Medicine(NEJM)と日本の雑誌である医学のあゆみで使われた統計方法の違いを表にしたものです。(図1・2)

図1
図2

これを見ただけでも統計の方法に偏りがあることがわかるかと思います。統計手法の中でも有意な差が出やすい検定と有意な差が出にくい検定があり結果を求めるあまり有意差が出やすい検定を使用してしまうことが一つ原因です。

また、海外と日本との大きな違いは、研究チームに統計の専門家がいるかいないかです。研究のデザインを作成する段階で統計手法を検討したうえで研究を進めなくてはいけません。

日本においては、それを研究者本人が行わなくてはならず、統計の勉強をする時間が必要になります。それに対して海外では、研究チームに統計の専門家がいるため、専門家が統計を検討してくれることになります。(ある意味日本人は器用とも言えますが…)

さて、話が少しそれましたので、本筋に戻ります。

統計にはいろいろな書籍が出ており、またWeb上では様々な解説をしているサイトもあり統計はどれを用いればいいのかフローチャートを作成していることも多いです。その中でもわかりやすいと思われるものを紹介します。

すぐできる!リハビリテーション統計 著:山本澄子 谷浩明 より(図3)

図3 統計フローチャート

前提として尺度が「名義尺度」「順序尺度」であればノンパラメトリック検定を利用します(第5回の内容)

 ①正規分布しているかしていないか(第3回の内容)

 ②比べたいものは2群間なのか3群以上なのか

 ③対応はあるのかないのか

そのような流れを行うことでどのよう統計手法を用いればよいかがわかります。

よく耳にするT検定(T-test)や分散分析(ANOVA)です。

これとは別に、関係性をみたい場合は相関分析を行います。例えばピアソンの相関係数(Pearson Correlation Coefficient)やスピアーマンの相関係数(Spearman’s rank correlation coefficient)などがあり、関係性の強弱を示してくれるものです。

最後は、ビックデータで利用されている。多変量解析(回帰分析)です。(図4)

図4

このような種類があります。

まずは自分が何をしたいのかで統計の方法を考えていくことが必要です。

いろいろな統計方法がありますね!

今後は、それぞれの特徴をBiNIで提示している論文を紹介しながら統計手法の整理をしていく予定です!!

また、用語がわからない方は過去のリンクも見てください!

過去のリンクはこちら⇓⇓

第1回 セラピストが避けがちな統計学/用語整理、苦手意識克服、何から手をつけるのか? | BiNI online salon (bini-salon.com)

第2回 セラピストが避けがちな統計学/統計とは? | BiNI online salon (bini-salon.com)

第3回 セラピストが避けがちな統計学/正規性とは?正規分布?非正規分布? | BiNI online salon (bini-salon.com)

第4回 平均値と中央値その違いを理解する | BiNI online salon (bini-salon.com)

第5回 統計に用いられれている尺度 | BiNI online salon (bini-salon.com)

第6回 セラピストが避けがちな統計学 有意水準と2種の過誤 | BiNI online salon (bini-salon.com)

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