2022年5月24日 1:23 PM
#1736
moriya
キーマスター
認定講師の森谷です。
ご質問ありがとうございます。
これは、非常に悩ましい問題ですよね。
大前提として我々は、皮質を使った意識下での運動を否定しているわけではなく、その多くは脳幹や小脳など意識によらない運動ですよねということ。
これはよろしいかと思います。
運動における意識下or無意識ということについて、
例えば根源的運動は発達の過程で教師なしにより学習をしていきますが、この時ですら本当に意識を使っていないのか?ということです。ましてや、成長にしたがって皮質も発達していくなかで運動学習の過程で意識しないなんていうことがあるのでしょうか?患者さんはセラピストが何も言わなくても「どうしたらうまくいくのか?」「上手に歩けるようになるにはどうしたらいいのか?」ということを少なからず考えているでしょう。
色々な意見があるのかもしれませんが、私自身は100%意識を排除することは無理だと思っています。
なので意識下の運動ありきで、自己組織化を考えるということ。自己組織化理論に基づいた考えの中でどう運動を提供できるか、またはセルフメンテナンスを提案できるかということを考えるかと思います。
言い換えると「選択的な運動」を引き出すための「選択的な運動」 or 「選択的な運動」を引き出すために「自己組織化」
というところでしょうか。
どこかの偉い先生が「自由度の開放と凍結」と言っていましたね。
なるほどなぁと思いました。