返信先: 小脳出血

#1630
moriya
キーマスター

ご質問ありがとうございます。
基本的には上記の植竹氏の回答でよいかと思います。

私の経験的にも小脳疾患特有の出力の遅延に対しては、やはりオシレーションが有効です。もちろん、前庭系や視覚の統合は必須ですが、

いわゆるバランスということを考えた場合、COPが移動出来るの広さとCOGに対してCOPが回り込むタイミングが重要になってきます。
オシレーションでは、強い出力をイメージして感覚を入力するよりは、COPがいかに適切なタイミングでCOGを回り込めるかというイメージの感覚入力が重要になるかと思います。もちろん、COPが移動できる範囲も大切ですが。なので、受け入れられる感覚の範囲の中でイナーシャなどウネウネ系であらゆる方向に揺らしていくと反応が良かったりします。

また、小脳疾患は基本的には皮質の機能は生きているので、オプションコースの「身体が求める運動とは何か?」でお伝えしている内容になりますが、ご利用者さんご自身の身体に対する気づきを与えるようなバーバルやパフォーマンスがうまくいっている時の感覚をイメージしやすい声掛けをすると効果的な場合があります。具体的にはオシレーションしている際に、どの方向に揺らした時に緊張するか、不安定になるかという気付きを与えることも大事になります。もちろん、それらを意識で制御してしまうことのないように注意は必要ですが。

参考になれば幸いです。

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